時間の止まった荒野をめざして~毛無峠の軌跡をたどる~
ど~も~!!どもども!
髪人ブロガーのアルガーです(^o^)
今回はMTB部創設以来、いつかは行ってみたいリストの
NO.1の「毛無峠」に行って参りました(^_^)v{とうとうです!)
荒涼の大地、時間の止まった地、人の消えた町・・・
そう、
それが毛無峠なのです。
写真では伝えられない、この雄大で神秘的とも感じる小冒険をどうぞ。
始まりはこの一枚の写真。有名ですね(^_^){グンマー)
それは、今年の五月のことです。
たまたま、サーフィンしていたとき。
あ!ネットサーフィンですよ(>_<){わかり辛い)
この写真を目にしました。
グンマーの聖地や、恐ろしき群馬の入り口などとネットでは書かれていますが、
単純に「ここ、群馬?行きたい。」と、思いました。
そしてなぜこんな場所があるのか。
・毛無峠
「毛無」の名のとおり、辺りには木々が少なく、地面がむき出しの荒涼とした場所。明治時代までは原生林が茂っていたが、大正5年(1916)から硫黄採掘が始まって硫黄精錬の燃料に樹木を伐採したことと、精錬時に発生する亜硫酸ガスが吹き付けられて樹木が枯れてしまい、附近一帯が裸山になってしまった。眺めは良いが霧が発生しやすい。 群馬側には未舗装路が続き、ジロー坂と呼ばれるつづら折を下った先には小串硫黄鉱山跡がある。最盛期には2000人を超える人々が暮らしていた。昭和12年(1937)に大規模な地すべり災害が発生し245名が死亡した。当時の名残として、峠の東側には硫黄製品や資材を搬送した索道跡が残されている。 ウィキペディアより
この地には、むかし学校や炭鉱夫達の住宅もあり硫黄鉱山として栄えていた。
そして、昭和46年に閉鉱となるまで、硫黄鉱山としてこの日本を支えていた。
しかし、閉山しこの町は死んだ。
繁栄の遺跡に興味を持ち、髪人MTBでも何度となく議論がなされた。
結論として
ダムに沈んだ町には行くことはできないが、この約45年前に人がいなくなった地には
行くことができる。
そう、
そこに道があるから!!
そして、本日。(^_^){半年も前から、この日をまっていたんすよ。)
櫻井隊員とアルガーは毛無峠に向かうことに!(^_^;){休みだったので・・。)
万座プリンスホテルより高山村を目指す
気温は10度前後で、風は気にならない。
看板は無いが、分岐を曲がり毛無峠入り口へ。
基本のぼり基調であるが、峠の前で下り始める。
軽快に歩をすすめ、左に笹や針葉樹林を拝み、右手には絶景。
標高2000メートル近くであり、雲が近い。
むしろ、空を走っているような感覚さえ。
11月になったばかりではあるが、湧水は凍り。路肩には雪が。
晴れ渡る空のもと、秋を思いっきり感じつつはしる。
もうそこに毛無峠が!
それにしても、この景色。胸が高鳴る。
そして、写真で見た地に我々は到着した。
長野と群馬の県境であるが、なぜか群馬が危険な地に見える・・・。
荒野のようで、左右には緑の山。不思議な感覚に襲われる。
森林限界とはまた違う。
硫黄によって浸食された地。
目的の毛無峠に到着した喜びを分かち合い、すぐに今後のブリーフィング。
GPSを頼りに行けるところまで行き、時間の止まった地を見てみたい。
櫻井隊員との意見合致により、危険ゾーンに・・・・・・。
ここから先は自己責任。
以前見た、毛無峠の遭難の記事が脳裏をよぎる。
けして無理はしない。そう決めて我々は先に進むことに。
まるで荒野のようかこの地。
この後、大きく回り込むように下り出す。
当時、硫黄を運び上げたダートを下る。
岩のサイズはこぶし大から、ヘルメットのサイズと大きさが変わる。
路面も踏み固められておらず、台風の後でもありタイヤが沈む。
飛行機雲もくっきり。
青空を久しぶりに眺めた。
さらに下りだいぶ降りてきた。
ここに人の痕跡は道以外にまだ無い。
降りたら登らなければだが、もっと先に行きたいと前に進む。
採掘場に到着。
ショベルカーのブレード。
採掘場へのトンネル。
倒壊した建物。
ひっくり返ったダンプの荷台。
確かにここには文明があったんでしょう。しかし、今は風の音しかし無い。
地元にこんな看板があっても読むことも無く通り過ぎるでしょう。
しかし、こういった場所で目にすると、熱いものを感じた。
時間は正午。青空のもと、絶景を眺める。
なぜか不安がよぎる。
いままでいろいろな場所に登山をしたが、こんなにも不安を感じさせる場所は
そう多くはなかった。
ここにいてはいけない。
ただ単純にここを離れた方がいいと・・・・。
お互い同じような感覚を味わった。
昼食を櫻井隊員と急いですます。
降りてくるのも困難な道。
最強と勝手に思っている、我らの愛馬 REMEDY でも
まともに乗ることもできない道。
超えることのできない大岩。
荒涼の大地から徐々に離れるとともに、自分たちにも余裕が。
記念撮影をして、すぐに帰路に。
大岩の下をひたすらに歩く。
登りはほとんど馬には乗らず。
ダイナミックな景色。
そして、毛無峠の出発点へ戻ってきた。
飛行機のラジコンを操る初老がいる。久しぶりに人を見た気がした。
壊れた送電線が自然界にある不思議な有機物と化している。
人がいなくなることでこんなにも不思議な世界ができるとは・・・。
櫻井隊員も不安からの脱出によりこのポーズ(^_^;){お疲れ様でした)
「よし、帰ろう!!」
久しぶりのMTB部遠征でしたが、また一つ経験値を積むことができました。
社会という人が作り出した物の中で普段働いている自分たちには、
今回の冒険は刺激が強すぎました。
自分たちが走った毛無峠の軌跡はまだ入り口でしかありません。
この先にまだ到達していない、小串鉱山の生活の場を
いつか走ってみたいと思う。
そう遠くない、未来に。
※※※おまけ※※※
もう一度行きます。さらに深く。
FOXです。自分のサスペンションもFOXです!
ってか、こんな間近で初めて見たよ(>_<)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
MTBがあれば、だいたいいけます。
いけないところもあります(笑)
さらなる大地、未開の地、MTBに興味があれば
髪人MTBにお声かけしてください(^_^)v